羽ばたきたい鶏飼い
昨夜、車を車庫に入れ忘れ、フロントガラスカッチカチの洗礼を受ける朝。
山を下ると、白っ。
雲の中走ってる感。
見通しが悪いので小さいライトを付ける。カチッ。これが後に悲劇を招くが当時の初心者マーカーは知る由もない。
今日は、養鶏
先月に先輩の紹介で出会ってから、
その暮らしに、人柄に、すっかり魅せられている。
人生のターニングポイントは今までも幾つかあった。それらのほとんどは、時間が経過して、振り返ってみたときに「あの時が分岐点だった」と気付くものだが、今回は少し違う。「これは分岐点だ」と思っている。
さらに言うと、私のターニングポイントは、点(ポイント)というか人(パーソン)だ。
私は自分の意志で自分の道を決定しているつもりでも、実のところ、キーパーソンとの出会いによって「お導き」されているのだと思う。委ねて、進む。
そんな訳で、こちらで過ごす時間はとても有意義で、多角的な学びが多い。
養鶏の知識と実践経験はもちろん、単なる「移住せえ」ではなく、現実的なオプションを枠にとらわれない視点で提示してくれるので、将来を見据えるのに参考になることばかり。
烏骨鶏、かわいいな、、、。
卵を取ろうとすると、めっちゃ突っついてくる、、、(笑)
突っつきたくなる気持ちも、わかる。
一通りの作業を終え、お昼ご飯を食べに行きましょう!ってときに、
車のエンジンが、かからん。
ん?と思い何度か鍵を回しているうちに、ライト付けっぱなしだった事に気付く。
バッテリーが上がっていたのだった、、、。
対策を調べるも、自分ひとりじゃ到底できなそうで白目。養鶏家さんのよう回る機転のおかげで、30分もせずに車屋さんが修理しに来てくれた、、、。ありがたや、、、。
その後は無事にお昼ご飯にありつき、午後は卵の箱詰めをして、作業終了。
今日も充実した経験ができた。色んな意味で(笑)
寒太郎と観る阿呆
ヒューヒューと風の音がする朝。
青空は所々見えるけれど、空気が冷たい。
冬まっしぐらな山奥から、宮島へ。
道中の景色を眺めていて、あっ、と気付く。
まだ木に葉が付いている。
山奥とは、季節の流れが半月ほど違うみたい。紅葉をまた楽しめた。
今日の目的は、厳島神社世界遺産登録20周年を記念して行われる神楽奉納。
前回休日に訪れたときはとても混雑していたが、平日の今日は全体的に穏やかだった。
お馴染みの鹿たちも、どことなくのんびりして見える。いや、彼らは普段からのんびりだろうか。
厳島神社の入り口で頂いた記念品。
流石の宮島。紅白まんじゅうも、もみじ型。
神楽は全部で6曲舞われた。
衣装の色使いや装飾品をみると、インドから始まり、ベトナムや中国ヘと渡った流れをここ宮島でも汲んでいるのが伺える。
ゆったりと、重厚感のある舞。
4曲目からは面を付けての舞だった。
途中、鳥の大群が舞台上空で華麗な旋回を披露。
まるで舞方と鳥が共に舞っているかのような光景に、観客も今日一番の盛り上がりだった。神様の仕業だとしたら、神様はお茶目だ。
神楽は多種多様だ。というのを知識的認識ではなく経験的認識ができ、観に行ってよかった。
自ら神楽を舞ったからこそ、所作だとか道など、違いを比較をする上での新たな視点を養えたのだと思う。環境に感謝。
帰路は車で道に迷いに迷い、半ベソかきながら帰ったとさ。
道を整える牛飼い
今日は牧場。
来てすぐに、横たわる子牛の姿が目に入る。
「昨日の夕べ。また、死産だったんよ」
ぽそっとおばちゃん。
10日程前にもあった。
どのくらいの頻度で起こる事なのか、私にはわからない。でも、見慣れる光景ではない。おばちゃんもそうなのだと思う。
失くなる命もあれば、生まれる命もある。
一昨日生まれたという子牛は、ミルクを飲むのがまだへたっぴ。おでこの旋毛も、お尻も、かわいい。元気に大きくなって欲しい。
作業を一通りして、いつもなら終わりなのだけど、今日は違った。
これは池ではない!道!
公道から牧場へと通じる道なのだけど、この通り大きな水溜まりがある。牧場に入るにはここを車でバシャアと突破しなくてはならない。
そして、牧場に運ばれるいかにも道路っぽい素材。
ちなみにこれは、「アス」ファルトを「バラ」した「アスバラ」というのだよ(途中までアスパラだと思ってた)
「もうすぐ雪降るけぇ、埋めとかにゃ~やれん」
ということで、道路整備開始。
スコップと一輪車でせっせとアスバラを運ぶ。しかし、あまりの途方もない作業に、開始早々限界を感じる。
おばちゃんとヒーヒーしていたら、社長がショベルカーで登場。テクノロジーの素晴らしさよ。
その後は、
社長がアスバラ運ぶ→おばちゃんと私でアスバラを広げ水溜まりを埋めて行く
の繰り返し。
水溜まりが埋まったところで、ひとまず午前の作業は終了。う、腕が、、、。
まさか牧場作業後に道路工事をするとは思っていなかったので、弁当を持参しておらず、昼食は近くのパン屋へ。優しい味がしておいしい。
そして午後。
アスバラを固めるため、社長はショベルカー、おばちゃんは軽トラ、私は小型のキャッチャーカー(勝手に名前つけた)でアスバラの上を行ったり来たり。
初の小特車の操作に、最初は「うっはー!」とテンション上がるも、如何せん同じ所を往復するので、案の定飽きる。
「ちぃと飽きてきたな、、」と思い始めた頃に、おばちゃんが「飽きたー!」と軽トラとばしてきて、何だか気が抜けて笑っちゃう。
気持ちを共有できる人がいるから、頑張れるんね。
飽きた気持ちと戦いながら、何とか終了!!!
before
after
写真のアングルの違いはともかく、池は道になった!
道路すらDIYする酪農家。
だから、田舎はおもしろい。